治療内容
大植クリニックの治療内容をご紹介します。
人工透析
透析療法には血液透析と腹膜透析があります。
当院が行っております血液透析は、腕の血管に刺した針から血液を体外に取り出し、ダイアライザーと呼ばれる透析器を通して体の中にたまった老廃物や余分な水分を取り除き、きれいになった血液を体の中に戻す療法です。通常週に3回通院し、1回の透析は3~5時間かけて行われます。
当院では全台オンラインHDFに対応しております。オンラインHDF(血液濾過透析)とは、血液透析の治療法の1つになります。
血液透析治療をしながら患者様に直接透析液を補液することにより、治療中の低血圧・心不全・掻痒感・下肢イライラ病等に効果があると言われています。
この治療法を行うには患者様に補液する透析液を清浄化する必要があり、
当院では日本透析医学会の示す規定に沿って厳重に透析液を清浄化しています。
また、血液データ・血圧・栄養状態等を参考に血液透析濾過器・血液量・補液量・時間等の治療条件を患者様お一人ずつに合わせて細かく設定しており、オーダーメイドのように細やかなオンラインHDFを行っております。
RO装置(設備)
RO装置とは、透析液を作成する為に必要な透析用水(RO水)を精製する装置です。
水道水や井水などの原水に含まれる不純物や感染性物質を除去し、透析治療に使用できる高純度の透析用水(RO水)を精製します。
中和装置(設備)
透析では、使用される洗浄剤によって、排液が下水排除基準を逸脱してしまいます。
中和装置は、洗浄後の排液を、下水排除基準値以内に中和処理おこなう装置です。
無酢酸透析
無酢酸透析では酢酸を含まない透析液(カーボスター)を用い、酢酸を使わない代わりにクエン酸が使用されています。
無酢酸透析では、酢酸による末梢血管の拡張や心臓機能の抑制に影響されなくなるため、血圧低下や頭痛、嘔吐、吐き気、胸痛、手足がつるなどの症状が起こりにくくなる場合があります。
リクセル療法(吸着型血液浄化器)
透析と同時に行うもので、長期透析による透析アミロイド症のある方に用います。関節痛や手指のしびれの軽減を目指します。
アフェレーシス療法
血液から病気の原因となる因子(悪玉コレステロール、顆粒球、有毒物質など)を特殊な濾過膜を用いて分離し、病因物質を除去してきれいになった血液を体内に戻すことで、病態の改善を目指す治療法です。
〔当院では閉塞性動脈硬化症や潰瘍性大腸炎の治療サポートを行っています〕
SPP
SPP測定は、皮膚表面の毛細血管の流れを確認する検査です。
定期的に検査を行うことで、下肢血流の評価を行っています。